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ピールオフ(2018)
[サイズ可変、ミクストメディア、2018]
キャラクターは、映像、平面、立体など多様なメディアにおいて、常に同一性を強固に保っている。平面→立体といった2次元-3次元間の移動のみならず、作者や物語さえも入れ替え可能となる二次創作という営みでもそれは保証されている。あるいは彼らは、映像というかたちで時間軸を持つことすら可能だ。
しかし、果たしてキャラクターの記号は本当に完全に同一性を保っていると言えるのだろうか?キャラクターはメディアに依存または定義された状態で、解りやすい記号によってその存在を決定づけているかのように見せている。それらは、一定ではない、ゆらいだ存在である。
メディアから引き剥がされた状態のキャラクターを提示することで、それらが媒体の不在、歪曲によって揺らぐ瞬間を見出し、それによって、キャラクターである/ないの境界を意識することのできるような作品を制作する。
↓Photography by Fuyumi Murata
↓Photography by Kiich Kawamura
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